【別枠融資の本質を知りコロナを乗り越えよう】

【別枠融資の本質を知りコロナを乗り越えよう】

M&Mパートナーズの前田です。
こんにちは!

この記事は重要なので最後まで読んでくださいね。

コロナ対策特別貸付は審査が長引いていますね。
コロナ対策特別貸付とは?

通常の融資枠と別枠で借入することができる制度です。
金利も安く、据置期間も設定できる。
金額制限はあるものの3年間は利子補給制度もあり
実質無利子となっています。

通常融資と別枠で借入ができる。という点と
据置期間が5年まで設定できる点の2点が
この世界的パンデミックを生き残るために
非常に使い勝手の良い緊急対策となっていると思います。

据置期間については、実際には2年か3年は
認可が下りていますが、5年の据置期間が認められた
案件は、私のところではありませんでした。

3年以内に財務内容を改善しなければ
金融機関の貸し渋り(100%です。)が起こるので
借入で資金調達が落ち着いたら
財務内容の改善のための戦略を立てることを
を推奨しています。

もちろん、財務改善には人財の力が必要なので
人財育成に今こそ力を入れるべきである
ことも話をしています。

通常融資枠とは別枠でというのがキモなのですが、
この先2、3年を見据えておかないと
別枠というのがクセモノ』になります。

例として日本政策金融公庫の国民事業で見ていきましょう。
通常枠は2,000万円です。
(これを超えると本社稟議になるので認可になりにくくなります。)
コロナの特別枠は6,000万円となっています。

Ⅰ。通常枠で2,000万円を5年返済で借りていたとして
毎月返済元金は33万円です。

Ⅱ。コロナの特別枠で3,000万円を借入し
7年返済、2年据置の5年払いとした場合。
3年目に返済がスタートすると
毎月の返済元金は50万円です。(最初の2年間は利息のみ支払い)

2年経過すると(単純化するために借入時期を同時で計算)
Ⅰの返済は33万円×12ヶ月=396万円×2年=792万円
残高は2,000万円―792万円=1,208万円

Ⅱは2年間返済を据え置いているので
残高は3,000万円と借入当初と同じ金額になります。

ⅠとⅡを合算すると
借入残高は
Ⅰ   1,208万円
Ⅱ   3,000万円
合 計 4,208万円

毎月返済元金は
Ⅰ   33万円
Ⅱ   50万円
合計  88万円
年間返済元金は88万円×12ヶ月=1,056万円

返済がきついので借り換えを検討します。
ここでⅡが返済金額が50万円と大きいので
借り換えが頭をよぎると思いますが
Ⅱは特別枠というクセモノなので
通常枠での借り換えはできません。

では通常枠のⅠが当初借入金額2,000万円
現在残高1,208万円なので
2,000万円で借り換えを申し込みます。
(借入純増金額792万円)

残念ながら否決されることになるでしょう!
なぜなら、Ⅰの残高1,208万円+Ⅱの残高3,000万円
合計4,208万円で融資の審査を行うからです。

もちろん財務内容が良ければ否決にならない
でしょうが、あまり財務内容が改善されていなければ
借り換えですら融資を受けることはできません。

コロナ対策特別融資は別枠ですので
比較的借入がしやすい制度です。
特別枠なので、文字通り特別な枠です。
なので、原則的に通常融資とは
別枠と捉えて審査をしてくれています。

通常融資の審査は、別枠融資も含めて審査をします。
ただし通常枠で特別枠を借り換えることはできません。
ここに前田がいう特別枠というのはクセモノになる
ということです。

保証協会も商工中金も考え方は同じです。
今回紹介した考え方により
3年後には金融機関の貸し渋りが100%起こります。
コロナ対策融資の多くが2年の据置期間となっているので
2年後から貸し渋りは確実に始まると考えた方がいいでしょう。

不安を煽っているわけではないです。
これが現実です。
だからこそ資金調達が一段落したら
絶対に財務改善に取り組まないといけません。

では具体的にどうすればいいのか?
という声が聞こえてきそうなので

【個別リモート面談を行います。】

・コロナ対策特別融資の返済が始まるまでにどれだけの利益が必要なのか?
・売上、粗利、経費をどの程度改善すればいいのか?
・具体的に何から手をつければいいのか?
・事業計画書の作り方がわからない
など
 

  • 現状の財務分析
  • 借入金返済能力の把握
  • 取り組むべき項目
  • 行動の優先順位化
  • スタッフの巻き込み方

などをお話ししたいと思います。

リモート面談希望の方は
【お名前+リモート面談希望】
とかいてメール kazutomaeda@mmbrp.jp
までお願いします。