人材育成の弊害
- 2017.10.08
- 人財育成
どもども前田和人です。
人材育成を念頭に置いたときに弊害になると思っている3つの言葉を紹介します。
まぁ前田の持論みたいな話しで申し訳ありませんが
人財育成セミナーや幹部力講座で話をしていて、
特にマネージャークラスには共感を頂けていますので紹介しますね。
1,効率化
効率よく人財を育てることは非常に難しいことだと思います。
根気が必要ですし、戦略も当然必要です。
キチンと人財育成に取り組まないと効率よく人財育成を行うことは難しいです。
ドラッカーの言葉を引用しますね。
↓
人間関係重視
時間管理のツールは、スケジュールだけでなく人間関係にも配慮できるものでなくてはならない。時間の使い方だけなら「効率」で考えてもかまわないが、人間関係はそうもいかない。原則中心の生き方をしている人は、人間関係を「効果」の観点から考える。第二領域に時間をかけ、原則中心の生活を送ろうとするのなら、スケジュールを曲げてでも人間関係を優先しなければならないことがある。
人間関係重視なのです。人間関係を効率で考えることはできないのです。
きちんと戦略的に順序立てて考えて、根気よく取り組むべきことだと思います。
2,費用対効果
何か事をスタートするときによく質問される言葉ですね。
仕事をしているので、仕事に対してどのくらいの費用がかかって、
どのくらいの成果(収益)が見込まれるのか?ということです。
これは問題ないのですが、
新しい事を始めるときにも使われる言葉でもあります。
この新しい事を始めるときに、費用対効果を説明するのは非常に難しくありませんか。
新しい事に対しては、ほぼ経験値がありませんよね、
それを費用対効果はどうなんだ?
と聞かれても答えようがないです。
新しい取り組みに対して、この質問を繰り返していると、
だんだん、新しい事に取り組む事をしなくなります。
こういう繰り返しの中で目の前にある仕事しかしなくなるスタッフが
増えていっているような気がしてなりません。
前田も美咲の社長に何度も新しい取り組みを提案しました。
当然のように費用対効果は?と聞かれる訳です。
前田はこう答えていました。
取り組んだ事のない事なのでそれは分かりません。
費用は00円くらい掛かります、効果は00円くらいを見込んでいますが、
取り組んだ事がないので分かりません。
分からないから社長決裁をとりにきてるのです。F^_^;)
でも美咲の社長は、理解してくれて、仕事を任せてくれていました。
当然、損失(この可能性があるから社長決済なのですけどね)も出しましたし、
収益も出しました。
それでも、新しい事に何度も挑戦しいると、
費用対効果の予想はズレが少なくなってきます。
これが経験値だと思うのです。
全ては行動に伴う経験値で仕事のレベルは上がっていくのです。
そうです、失敗経験が大きな成長を生むのです。
どんどん挑戦させて欲しいといつも思います。
3,即戦力
どこの会社も良い人財がいれば業績は伸ばせる、もっと売上は増えるし利益も増える。
と言われます。
私も同じ考えで、優秀な人材がいれば業績は向上するでしょう。
そこで即戦力がいないか?
探し始める訳です。
決して悪い事ではありませんが、その即戦力になる人財は、
どこでスキル、能力を身につけたんでしょうね?
どこかの会社で経験を積み即戦略になる人財に成長している訳です。
即戦力を求める気持ちは痛いほど理解できます。
即戦力という言葉を使う社長は、育てるという気持ちが少ないように感じてなりません。
よくよく考えると、即戦力になりうる人財が、
中小企業に見つかる確立はかなり低いと思います。
それよりも、自社で育てるという考えを持って欲しいといつも感じています。
本当に真剣に人財育成に取り組んでいる社長は、即戦力になる人財を
入社させる時はかなり慎重になります。
現スタッフへの悪影響が怖いからです。
スキルだけでは組織の風土はつくれません。
せっかく一生懸命に人財育成をおこない、会社の雰囲気をつくってきた
のに、即戦力が入社すると雰囲気が壊れる可能性が高いからです。
以上、前田が考える人財育成を念頭に置いた時に弊害となる
キーワードでしたf^_^;)
それでは今日も素敵な一日をお過ごしください(^_−)−☆
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